2023/08/10 12:35
こんにちは。
ささやまジャーキー工房 代表の森重と申します。
丹波篠山の山奥で、わんことにゃんこのための無添加ジビエジャーキーを製造販売しております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、初めてのブログ記事…何を書いたら良いか迷いましたが
まずはじめに「なぜささやまジャーキー工房をスタートしたのか」を、書かせていただこうと思います。
2020年に夫婦で東京から丹波篠山市に移住しました。
もともと私自身の出身は北海道のとんでもない田舎。丹波篠山市よりももっと田舎です。
実家は牧場を経営しています。
そのような環境の影響か、私は幼いころから動物が大好きでした。
しかし幼な心に
・大切に可愛がって育てた牛を殺してお肉にしなければならない
・お肉にするために育てて、時が来たら見送る
という光景を目の当たりにし、「命を大切にする」「命をいただく」ということについてよく考えるようになりました。
そしてもう一つ。
たくさんの大人たちが「買えなくなったワンちゃんを牧場に捨てていく」ということへの怒りと悲しみ。
たぶん牛の餌や水、牛舎があるから
ここに置いていってもなんとか生き延びるだろう…
と思うのかな?
牧場に置き去りにすることで、「命を捨てる」という罪悪感が薄らぐんだろうと思います。
私の両親は、そのように捨てられていくボロボロのわんこを「大切な命」と見過ごせない人。
保健所に連れていくでもなく、追い払うわけにもいかず、自宅で保護し、その子の天寿が尽きるまで世話をし、可愛がり
命を見届ける人でした。
(最終的には、私の部屋より広い「ワンちゃん御殿」を建てるまでになりました)
その姿を見て「自分もいつか、動物のために何かしたい」とずっと考えていました。
しかし社会人になり、仕事に忙殺される日々。
「仕事のやりがいはあるし楽しいけれど…何か違う」とずっと感じていた頃にコロナ襲来。
過密状態の東京が単純に生活しにくくなった中で、今の自分の生き方に対する違和感も大きく膨らんでいきました。
同じ時期、長年の激務のツケが回ってきたのか、体調もみるみる悪化。
夫の仕事がフルリモートになった時点で「もう移住しよう!」と決意。即移住先探し。
色々な候補地へ赴いた中で、なぜか丹波篠山市に惹かれました。
(たぶん土地や地域の人の空気感が生まれ育った地に近いと感じたからかもしれません)
そうして丹波篠山市で暮らすなか、地元の農家さんと猟師さんとお話しする機会が増え、双方が抱える悩みを知りました。
「農業に害を及ぼす害獣」ということで、シカやイノシシは、猟師が市から依頼を受けて駆除すること。
綺麗ごとではなく、人間が生きるために必要な農作物を守るためには、害獣駆除をしなければならないこと。
しかし搬出コストが高く、食肉として販売するには設備投資が必要なこと。
猟師の高齢化など複数の理由が絡み、現状駆除されたシカやイノシシは9割が食べられることなく捨てられているということ。
そのことに対して「本当にこれでいいのか」と葛藤している猟師がいること。
猟師も命がけの仕事です。
私にも何かできることがないかと考えた時、思いついたのが
・シカやイノシシなど天然ジビエのお肉を使ったプレミアムドッグフードの開発と販売
・収益の一部を丹波篠山市の保護犬猫施設へ寄付し続けること
でした。
続く…